こんにちは! 健史です。
心について、
・汚い心を綺麗することなんてできるの?
・心を入れ替えろ!って言われるけれど実際どうすればいいの?
など思われませんか。
私は思っていました。
そして、心を綺麗にする方法を知る(読む)ことのタイトルを見た時、とても期待が膨らんだことを思い出します。
「心を綺麗にすると、どうなるのか」については以下の記事で紹介しました。
この記事では、普段やっている心を綺麗にする方法を紹介します。
心の構造について
中村天風先生によると
・心の仕事は、物事を考えたり思ったりすること
・その働きをする心は「実在意識」と「潜在意識」から構成されている
と言われています。
実在意識は、顕在意識とも言われます。この記事では実在意識で進めます。
会話であれば、実在意識が
・先頭(フロント)に立ち相手の話を聞き入れる
・潜在意識にある知識・見識を引っ張り出す
・聞いた内容への回答を構成・組み立てる
・相手に言葉として、時には身振り・手振りを使い回答する
といったことをすると考えています。
仕事も同様に、実在意識がフロントエンドとして先頭で
・与件や問題を認識する
・バックエンドとして控えている考えの貯蔵庫である潜在意識からヒットする内容を引っ張り出す
・解決策や答えが潜在意識にあれば、ベースにして組み立てる
・解決策や答えが潜在意識になければ、ベースなしに考え組み立てる
・その過程のことは、少しずつ潜在意識に書き込まれる
です。
「物事を新たに考える」、すなわち、潜在意識に無く実在意識だけで仕事をすると疲れます。
人に会うときも同じです。
「初対面の人に会うときは、気心知れた人に会うよりも気を使い疲れる」ということがあるでしょう。
心を綺麗するとは、雑念とは
「心を綺麗にする」とは、バックエンドの潜在意識に溜まってしまった不要な部分、雑念を消し去る、取り除くことです。
では、なぜ雑念が潜在意識に溜まってしまうのでしょうか?
1つ目です。
普段の社会生活から入り込みます。
心ない者、自分のことしか考えていない心が汚い者、なかには地位は高いが徳のない者が発した汚い言葉から傷つき、恨んだり妬(ねた)んだりした結果、憎しみ・妬み・悲しみや不安や恐怖などが潜在意識に溜め込まれます。
また、マスメディアが伝えるニュースなどからも同様に蓄積されていきます。
2つ目は結構大きな要因で、「これから寝よう」とする寝際です。
寝る直前、あれやこれや考えたり、日中起きた嫌なことが思い出され、恨んだり悲しんだり妬んだりすることありませんか。
病気であればその身を心配したり、日中不愉快なことがあれば思い出したり。
そして、気分が高まってしまい寝付けなくなったりします。
「楽しいことを思い出せば良いのに」と思いますが、なぜか嫌なことを思い出します。
これが潜在意識に良くないことなのです。
「さて寝よう!」とベッドや布団に入りますが、寝付く前というのは潜在意識の扉が開きっぱなしの状態で、心で考えたり思ったりしたことが日中よりも潜在意識に書き込まれやすいそうです。
人間の夜の寝際の心は、「特別無条件同化暗示感受性」という状態になっているのよ。
・・・省略・・・
ですから、夜の寝際にちょいとでも、それが嘘でも本当でも、良きにつれ悪しきにつれ、考えたことはそのまま感光度の速いフィルムの入ったカメラのシャッターを切ったと同じ、パーッと潜在意識に刻印されちまうんだ。中村天風「成功の実現」日本経営合理化協会出版局 P.112
© 公益財団法人 天風会
「特別無条件同化暗示感受性」は、心理学の用語です。
寝際に恨んだり妬んだり、悲しみや不安や恐怖などが、長期に亘り徐々に潜在意識に蓄積されてしまうのです。
雑念とは上記のような経緯から、
・潜在意識に蓄積された妬み、恨み、悲しみ、不安、恐怖などで
・潜在意識を凌駕(りょうが)してしまっているかのように覆いかぶさり
・考えることや思うといった実在意識の仕事に影響し邪魔するもの
と思います。
「メガネを曇らせてしまう汚れ」のようなものと想像して頂けるとわかりやすいでしょうか。
そうした心は、塵やホコリで見えにくくなったメガネのようなものなのです。
心を綺麗にするということは、潜在意識に溜まった雑念を取り除くことです。
「塵やホコリで見えにくくなったメガネを綺麗にする」ように。
綺麗になったメガネであれば近くも遠くも正確に見通せます。
心の仕事を邪魔するものが無くなりますから、その人にとってあるべき判断や組み立てがスピーディにできるようになるのでしょう。
雑念を取り除き、心を綺麗にする方法
順不同で恐縮ですが、効果が高いと思うことから書きます。
まず「これから寝よう!」とベッドや布団に入ったら何も考えないことです。
何も考えないことができないなら「楽しいこと、うれしいこと」を思いながら寝ます。
日中どんなに嫌なことがあっても心に思い浮かばせないことです。
思い浮かんでしまったら「楽しいこと、うれしいこと」に置き換えてしまいます。
何も考えない無念無想で寝入ることで潜在意識に溜まった雑念が
・水で洗い流されていくように
・布で拭き取られていくように
・消しゴムで消されていくように
だんだんと消え去っていくようです、私の経験からしても。
病気の時に「悩んで良くなった、快方に向かった」と思えたことは一度もありません。
かえって、心を汚してしまい、症状が悪くなることをやっていました。
それから、日中に嫌なことがあったら、まずは無視して無音を聞こうとします。
もしくは、出来る限り早く「楽しいこと、うれしいこと」に置き換えてしまいます。
出来ることならば、その場から離れます。
テレビであれば別番組に切り替えるか、消すか、その場を離れます。
嫌なことを避けて触れないようにするのです。
私が見るテレビは、旅番組、料理番組、(第2の)人生や自然を映し出すドキュメンタリー、天気予報などが多くなりました。
ニュースや事件・事故を扱った番組は見ないようにしています。
すべてではありませんが「知りたくもない、聞きたくもない、見たくもない」情報やシーンなどがあるからです。
長年に亘り溜め込まれてしまった雑念は、1日や2日で取り除けるものではありません。
どのくらいの日数がかかったか覚えていませんが、毎日、特に寝る前に無念無想もしくは楽しいことやうれしいことを考えながら寝入ることを継続することで雑念が消え去っていったようです。
現在進行形です。
そしていつの間にか、文字が上手く書けるようになるなどの変化がありました。
体験談 特別無条件同化暗示感受性
2000年、ある国家試験を受験しました。
とにかく覚えることが多く、前年お試し受験した1次試験を通過するためにどうしたら良いかを考えました。
そして覚えるためにやったことは、
・科目別にサブノートを作成
・サブノートから一問一答の問題集をExcelで自作
「xxについてその機能を5つ」
「xxに関する影響を3つ」
・最小文字(6P)でコンパクトサイズ(B7)の手帳の用紙に印刷
・印刷した用紙を手帳にバインドし暇さえあればアウトプット訓練
答えられない問題にはチェックマークをして置き、自宅でサブノートを確認
でした。
そして寝る直前に翌日のアウトプット訓練の範囲をサブノートからインプットです。
それを繰り返すこと、試験の1~2カ月前、ある朝のことです。
「知識に満ち溢れている!」と自信が持てると言うか、そんな感覚になったのです。
「受かるかもしれない!」と思ったことを思い出します。
「寝る直前に見たり聞いたりしたことが寝ている間に整理されて脳に書き込まれる」旨の記事を読んだことがあります。
まさしく、そんなことが起きたように思います。
私にとっては難関だった1次試験に合格することができました。
(2次試験は受けずに終わってしまいましたが)
そんな「特別無条件同化暗示感受性の使い方(?)」の是非はともかく、感情面も同じことでしょう。
すなわち、「恨んだり妬んだり、悲しみや不安や恐怖」を考え抱きながら寝付けば、悪いことが整理されて潜在意識に書き込まれてしまうと。
寝際に恨んだり妬んだりしていると、愚痴や人を悪く言ったりする悪口に長けてしまい、しゃべり出せば延々と続くようになるのでしょう。
妬みや恨みが整理されて潜在意識に書き込まれてしまうのでしょうから。
今は殆ど無くなりました(と思っています)が、かつての私、そういうことがありました。
私の場合、本試験で必要な知識が就寝中に整理・蓄積され、潜在意識から引き出すことができたようです。
同様に、悪いことでも寝る前にあれこれ考えれば、就寝中に整理され潜在意識に蓄積されてしまい、日中の仕事でもプライベートでもヒョイっと出てきてしまい、落ち込んだり悲しんだり、暴言になったりしてしまうのでしょう。
仕事で新たな課題に取り組むときも、そんな雑念が邪魔してしまうといったことが起きたり、普段慣れている仕事のミスも、そんな状況のときに発生することが多いのではないかと思います。
最後に
心を綺麗にする方法は、天風先生の書籍「成功の実現」から学んだことです。
尚、日中嫌なことがあったときの対応について、天風先生の書籍では上記とは別の方法が書かれています。
その方法も気づいたらやっていますが、一方で上記にも書いた通り、テレビであれば別番組に切り替えるか、その場を離れるなどして潜在意識に影響を受けないようにしています。
「心を入れ替える」とは、心を掃除して綺麗にすること、雑念を潜在意識から消し去ることであると思います。
「心を入れ替えろ!」と言われ、反省して短時間で、例えば「今、入れ替えました」ということはあり得ないでしょう。
参考にして頂ければと思います。
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