思想

健康改善にも当てはまる「創業は易く守成は難し」とは

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こんにちは! 健史です。

私や家内そして周りにいる方でも若い頃のように多くの量を食べなくなった、食べられなくなったということを多く聞くようになりました。

食べる量だけではなく、食べるものも肉食類を食べなくなったとか、お酒を以前のように飲めなくなったとか質が変わったというのです。

もともと肉類は余り食べない方でしたが、それでも時々は食べていました。

ですが、以前よりも頻度、食べる量は明らかに減りました。

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創業は易く守成は難しとは

この片言節句の起源は、中学の歴史で学んだ記憶があると思いますが「遣唐使」の派遣先である中国の「唐」の時代のことです。

ちなみに大豆から作る豆腐ですが、遣唐使が製造方法を持ち帰ったと言われています。

徳川家康公や多くの方々が、この時代のことを学ばれ政(まつりごと)などに応用されたと言われています。


意味は「新たに事業を興したり物事を始める創業よりも、その興したものを衰退や倒産させないよう守っていく守成の方が難しい」という意味です。

守成の方が難しい理由について調べ得た解釈は「多くの戦に勝利して得た創業、しかし創業後の安定した状況に胡坐をかいていると心に緩みが生じやすく得たものを失いやすいもの。

人間、心に緩みが生じないように維持することは難しい」ということでした。


この片言隻句は、戦に勝利し建国した後の君主と家臣の会話から生まれたものです。

原文の中には戦いに勝ち国を興す創業が難しいとも述べられております。

創業の苦難を忘れたわけではないけれども、懸念する重点が将来に向けた守成に移っていたのでしょう。

ですから「守成は難し」と言っており、正に唐が安定かつ成長発展したのはこうした考えがベースにあったからとも言われています。


現代社会においてはどうかというと、成長過程の会社や安定した会社が、突如業績が悪化したり倒れたりします。

企業の生存率の数値は多々ありますが、10年で約半分強、20年、30年でさらにその半分になっていくようです。

創業には創業なりの大変さはあると思いますが、それでも現代においても創業よりも守成は難しいようです。

健康においても守成は難しい

「創業は易く守成は難し」を人間の体で考えると、母親のお腹の中にいるときが創業で、生まれ出でた以降が守成とするのがふさわしいと思います。

ですが、この記事では、生まれ出でて成長が止まるまでを創業、それ以降を守成として綴ります。


生誕してから体の成長が止まるのは、成人と言われる20歳前後位でしょうか。

人によって異なりますが、それ以降のある時期からは「守成」すなわち「体を維持することによって守る」という時期になると思います。

一方、天風先生のお言葉をお借りしますと、人によってその長さは異なりますが「保衛期」というものがあるそうです。

四十までは、とにかくある程度までの生命の保衛期がありますから、老化現象はきませんけれども、四十越しますと、だんだんだんだんに人間の生命には老化現象が起こってくる。ですから、頭が禿げたり、白髪が生えてきたり、皺が出たり、なんとなく筋肉がこわばってくるような感じがするのは四十越してからでしょう。

中村天風 「幸福なる人生」 PHP研究所 P.272-273

40歳位までは保衛期という時期で、健康を保つための新陳代謝が行われ、若わさを保てるようになっているけれども、それ以降はそうした機能が減退してくると理解しています。


ある程度の年齢になったら、成長期と同じような量や種類のものを食べるのではなく出来上がった体を維持するための食事を始めとする生活に変更することが必要であると思います。

ある程度の年齢とは人によって異なりますが、例えば成長期を過ぎてから保衛期をすぎるまでの間、成長期を過ぎたら、保衛期を過ぎたら、慢性的な疲労が治らない などです。


今の時代、食べたいものが食べたいときに手に入る環境にあり、言い換えると体に良くないものであったり食べ過ぎると健康に支障を来たすものが簡単に手に入る状況です。

ですから、ひとつには、そうした誘惑に負けないように自制すること、そして、若い頃と同じような食事をすることは過剰であり、体を使う度合や健康状態から、状況に見合った食生活に変えることが必要であると思います。


そうはいっても、誘惑に打ち勝ったり食生活を変えることはたやすいことではありません。

かくいう私、若いころからの従来の生活の延長で不健康になっても「食べることが大事!」とか、好きなものを満足いくまで食べることが健康の秘訣とか、自分なりに勝手な理屈を付けて食生活を変えない時期がありました。

その人にとって余程のことが起きたり、自分で気付かないと、なかなか変えることは難しいことです。


ですが、守成や保衛期後のふさわしい食生活へ変更できないことが、病気に罹る原因のひとつであると思います。

逆に、守成や保衛期後のふさわしい食生活に変更すれば健康的な生活を送れるようになれることもあります。

現に私がそうなってきています。

もう少し早い時期に自覚できれば良かったのですが、余程のことが起きなかったので50歳近くになってしまいました。

それでも、遅まきながら自覚できたことは良かったです。

事の難易ではなく、健康において創業・守成に必要なこと

このセクションはタイトルと異なる内容になってしまいますが、健康についての思いは変わりませんので、ご了承願います。


タイトルの片言隻句「創業は易し守成は難し」は、その大変さについて「守成 > 創業」と言っています。

ですが「創業は易く守成は難しとは」において、創業には創業の大変さがあると書きました。

そして健康においても、守成では守成なりの食生活にすることと同様に、創業においても重要かつ必要と思うことがあります。

それは、若い方でも健康診断の数値が良くない方がいたり、若くしてがんなどの病気に罹ってしまう方がいるからです。

その原因のひとつには、創業、すなわち体を作るときに、保衛できるものを超えて体に良くないものを取り入れたり食べ過ぎているからではないでしょうか。

「子供が大好きでたくさん食べるから」「家族の喜ぶ顔が見たいから」などから、体に良くないものや食べ過ぎ、偏った食生活をしているとしたら、立ち止まって見直す必要があると思います。

特にご自身が遺伝ではなく病気になった場合には、生活習慣が原因であり、例え病気を克服したとしても、家族や子孫が同じ轍を踏み兼ねませんので。

自分自身そしてお子さんを始めとする家族のことを含め、体の「創業と守成」の考えを取り入れ、食生活を見直していくことが健康維持のためには不可欠であると思います。

最後に

政(まつりごと)においても人間の健康においても道理というか生じる問題や対応しなければならないことは同じようです。

いつまでも若いと思っていても、体は正直です。

私は今、守成の時を過ごしていますので、若い頃とは異なる質素な食事をしています。

そのためか健康が改善し維持できています。

今後どうなるかわかりませんが、自分でも認識できる改善効果があることからこのまま継続して行きます。


不健康という方、健康診断の数値が良くない方、参考にして頂ければと思います。

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