こんにちは! 健史です。
朝、家を出るのが最後になり、家を出てから「あれ、鍵締めたっけかな?、ガス大丈夫かな?」と不安になることありませんか。
私は心配性なのか、結構ありました。
そんな不安になることの解消法を紹介します。
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何度かあった、自宅に戻って施錠などを確認
朝に限らず家族と出かけるときも車に乗ってから、ドアの鍵を閉めてきたのに「鍵閉めったけかなぁ?」、ガスのスイッチを確認したのに「ガス大丈夫かなぁ?」と不安になることがあります。
ほんの数分前のことなのに。
しばらく車を走らせてしまってから、戻って確認した時もありました。
しっかりとドアノブを回して開かないことを確認したにも関わらずです。
やったことを覚えていないのは
天風先生の言葉から自分に照らし合わせ、考えてみました。
何をおいても、諸事万事、もうどんなことがあろうともはっきりした心持ちで人生に応接するようにしないと、いろいろのエラーやミステイクが生まれてしまう。エラーやミステイク、承知してやる奴はないだろう。知らずにやってしまうんじゃないか。忘れ物ひとつだって、はっきり覚えて忘れてくる奴があるもんか。そうだろう。うっかりするからこそ忘れるんだもんね。
中村天風「成功の実現」日本経営合理化協会出版局 P.317
© 公益財団法人 天風会
エラーやミステイクは、意識をはっきりとしないでやっていることが原因と言われています。
鍵を掛けることなど習慣的なことは、行動はしていても、ボォーッとした意識でやっているとか、頭の中では別のことを考えながら行動しているのです。
だから、歩くことなどと同様、記憶の中に残らないのでしょう。
人の話を聞いているのに覚えていないとか、問い掛けられたことに対して考えもしないで回答する「空返事」も「心ここにあらず」の状態で対応しているからで、それと同じように。
やったこと、とった行動自体を忘れてしまうのではなく、最初から覚えていないのです。
覚えていないから、思い出せないのです。
もしくは覚えていても、はっきりと覚えていないのです。
鍵を閉めてきた!ガスを確認してきた!と安心するには
一つひとつのことに対して、意識をはっきりした状態で対応し、覚えるのです。
特に重要に思うことは、例えば、
・ガスの元栓を閉めたり安全装置を確認したりした時には「私は今、安全であることを確認した」
・ドアの鍵を閉めてドアノブを回して鍵が掛かっていることを確認した時には「私は今、鍵が締まっていることを確認した」
とはっきりした意識で、声を出してでも記憶に留めるのです。
鉄道関係の方が線路を渡るときなどにやられている指さし確認も良いでしょう。
数日前のことは忘れてしまっても、当日の朝やったことであれば家に帰ってくるまでの間くらい覚えておくことはできます。
そうすれば、その日は「鍵閉めたっけ?」と不安になること自体は無くなります。
そうして確認したことは完遂された、蒸し返す必要のない過去のこととして置いておき、今やっていることに集中するのです。
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天風先生の言わんとすることを、師の書籍から考えてみました。
なお、次に知っておくべき大事なことは、実在意識が直接に行なった動作は、そのいかなることも問わず、それを数多く繰り返していると、いつかその動作が、今度は潜在意識の支配で行なわれるようになる。
するとその後その動作は半意識的にか、または、無意識に行なえるようになり、実在意識は、以前のように直接監督の努力をしなくて済むようになる。たとえば、何か慣れないことをするとき、最初の間は、実在意識で終始これを支配して、少しも心を離すことが出来ないが、だんだん慣れてくると、今度はたいして実在意識を使わなくとも、極めて容易にそのことを行なえるようになるのが何よりの証拠である。
だから習慣的動作というものは、自分の潜在意識に働かされてなすところの行ないなのである。
中村天風「運命を拓く」講談社文庫 P.94
上記引用した内容は、別の書籍『盛大な人生』などにも言葉は違いますが同じようなことが書いてあります。
上記が最も分かりやすい内容と考え引用させて頂きました。
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やったことを覚えていない原因の1つには、これまでの経験から蓄積された潜在意識によってのみで行動しているからと考えています。
潜在意識で行動することが悪いって言っているでのはありません。
潜在意識で行動するから、早くて正確に疲れることが少なくこなせるのです。
結構面倒で複雑なことも慣れてくれば、いつの間にか“そつなく”できるようになるでしょう。
それは潜在意識に書き込まれて、それによって行動しているからと天風先生は言われています。
でもやったことが記憶に残こっていないことが多いです。
だから時間が過ぎるのも早く感じたりするのでしょう。
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一方、潜在意識で、頭の中の回路に書き込まれた手順のみで、同じことを繰り返し行っているから、ちょっと変化があった場合にミスが起きやすいのだと考えています。
潜在意識で行うにしても、そこにはっきりとした意識で行うということが加わると、ミスは防止できるか減少できます。
例えば、鍵を掛けるにしても、ただ単に鍵穴に入れて回すだけでなく「鍵を回して“カチッ”とロックする音がすることを確認」と言ったようようにです。
初めてやることも覚えたての時はミスなくこなせていたのに、ベテランが失敗するというのは、1つには潜在意識のみでやっているからなのでしょう。
はっきりしない意識の下で行っているのですから、例えば、加工する材料の向きが違うとか材料そのものが違うとかに気づかないといったことが原因になっているのではないかと。
最後に
かくいう私も、時々はエラーやミステイクをしてしまいます。
その時の心の状態を分析してみると、別のことを考えてしまっていたりしているときに起きています。
それでも天風先生から学ぶ前と比べてみると、少なくなってきています。
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はっきりした意識で対応することの効果は、施錠やガスの確認だけではありません。
日々の生活において歩く時も、階段を上ったり下りたりするときも「右足を出し左足を出して」と意識して行動すれば、転んだり躓いたりすることも防げます。
台所でお茶碗やコップひとつ洗うにも、はっきりした意識で洗うことに集中すれば、洗剤で手が滑りやすい状況でも落としたりすることは無くなります。
自動車を運転している時も意識をはっきりさせていれば「前をよく見ていなかった」なんてことも無くなります。
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そうすると記憶力にも良い影響がでます。
はっきりした意識で仕事をするようになってから、記憶力が以前より良くなったように感じています。
参考にして頂ければと思います。
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