こんにちは! 健史です。
無念無想になることについて、
・座禅を組まなければなれないのでは?
・目を閉じていなければ無念無想にはなれないでしょ?
など思われますか。
以下の記事で、無念無想になることで体のなかに起こる変化を紹介しました。
無念無想、厳密には「どんな思いや考えも心に置かない」ことを言うのでしょう。
ですが「無想無念でどうなるのか」ということが重要であり、無念無想で得られるものと同じであれば、厳密な無念無想でなくても良いと思っています。
この記事では、厳密な意味では無念無想ではないかもしれませんが、同様の効果を得られる無念無想になる方法を紹介します。
静かな状況を想像して無音を聞こうとする
私が普段やっている方法です。
自分が地球から宇宙に飛び出して、宇宙空間をゆっくりと遊覧しているように、そして地球や月や何千、何万、何億光年先にある遠い星や銀河を見ているかのようにします。
宇宙空間は音の無い、聞こえない世界らしいので、その中にいて耳を澄まし無音を聞こうとするというか、そこにいるかのように想像します。
嫌なことはもちろん良いことも、仕事、家庭など全ての物事を心に置かないで集中します。周りがどんなにうるさくてもです。
そうすると、喜びや感動したときのように心の底からグゥーッとこみ上げてくるような、高揚するような、そして自然と顔の筋肉が緩み自然と笑みになるようになれます。
最初は、目を閉じてやっていました。
しばらくして、周りがどんなにうるさくても無音の中に心をおけるようになりました。
さらに目を開いた状態でも、会話の中にあっても歩いていても、周りに人の声や自動車が走る音、冷蔵庫のモータ音などがあっても、それを気にしない、気にならないようになれます。
これは、寝るとき布団に入った時も目を閉じからもやっています。
そもそも寝る直前というのは、潜在意識の扉が開いているのです。
無念無想 天風先生が悟ったのは
中村天風先生は、患った肺結核を治すためには”心”が重要で「どうすれば心を強くできるんだろう」と考えていました。
日本国内で教えを請うてダメで、患った身重な体でありながらアメリカに渡り心理学者などに会ってもダメ、イギリス・フランスに行ってもダメで、天風先生が望む答えを得られず、「どんなに偉い人に教えを請うても心を強くする方法なんてないんだ」と諦めます。
そして「どうせ死ぬのなら生まれ育った日本で」と、帰国の途についたのです。
絶望の帰路、エジプトのカイロでヨガの聖者、カリアッパ師に偶然にして出会いました。
そしてインドの奥地で約2年半修行し、当時の医学では治らなかった肺結核を治し帰国したのです。
上記リンク記事でも紹介しましたが、無念無想になることで「命の中の本然の力を湧きださせたこと」が大きかったようです。
インドでの修行でカリアッパ師は「どうすれば無念無想になるか」という方法は教えてくれず、ヒントだけを伝えられ自ら悟るというやり方だったそうで、無念無想がこれだ!と悟るまでに時間がかかったことが綴られています。
カリアッパ師のヒントを聞いても無念無想を悟れず「もう無念無想になんか、なれなくていいやぁっ」と諦め掛けて寝ころび、空を流れる雲をみているときに「これが無念無想だ」と分かったそうです。
そして無念無想を悟ったことをカリアッパ師に伝え、その後に師から「無念無想になることで命の中の本然の力が湧き出る」ことを教えて頂いたのです。
「流れる雲を見ていて無念無想」とはどういうこと?
私も自動車のシートを倒し、フロントガラス越しに流れる雲を見てみました、
いろいろ形を変えて流れていく雲に心奪われていると、いつのまにか周囲の音を気にしていない自分がいました。
無心になっていました。
ここでの無心とは、嫌なことや悲しいことだけでなく、嬉しいことも楽しいことも、仕事や家庭の悩みや世俗の何事も何も無い状態です。
書籍に書かれている、天風先生に起きたことと同じことが起きました。
そのあと心に何かを思い浮かび、ふと我に返ると周りに音があることに気づいたのです。
詳しくは書籍「盛大な人生」P209 からです。
誰もがそのようなご経験はあるでしょう。
無心ではありませんが例えば、物事に耽(ふけ)っていて名前を呼ばれているのに気づかず、
> さっきから何度も呼んでいるけど・・・大丈夫?
> あぁっ、ごめん、ちょっと考え事していて気づかなかった!
とか
周りが騒がしいのに、見たいテレビの音声に集中できているなどです。
無音を聞こうしなくて良い
無想無念と同じ効果を得られれば良いですから、別に無音を聞こうとしなくても良いと思います。
動画で可愛いネコなどを見て、心がほっこりして、心の底からグゥーッとこみ上げてくるような、高揚するような、そして自然と顔の筋肉が緩み自然と笑みになるように感じになることがあります。
そのシーンを思い浮かべるのです。
フリーアナウンサーの田中みなみさんが、
「嫌なことを思い出してしまったら、可愛いネコのシーンを思い浮かべて切り替える」
といった内容のことをテレビ番組でおっしゃっていました。
こんなことありませんか。
仕事などに集中していても、突如ヒョイッと心の中に過去の嫌な記憶などが出てきます。
そして心に出てきた嫌な記憶がベースとなり、気づくと悪い方へ悪い方へと考えを拡大させてしまっているのです。
「どうしてこんなこと考えているのだろう?」と。
そんなとき、田中みな実さんの方法で心の中の思いや考えを切り替えてしまうのです。
私も気づいたらやっていたのですが、田中さんのお話しを聞いて「これだっ!」と思いました。
心に過去の嫌な記憶などが出てきたときだけでなく、普段から時あるごとにやります。
要は無念無想と同じ効果を得られれば良いのですから。
最後に
私にとって無念無想になることは難しくなく、練習というか訓練で、いつでもどこでも無念無想なれるようになりました。
無念無想、真の健康を得るために。
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